こんな方におすすめ
- PageSpeed Insightsの使い方が分からない
- PageSpeed Insightsを試してみたけど項目内容がわからない
サイトはスピードが命といっても過言ではありません。
2018年7月からスピードアップデート(Speed Update)が実装されました。
スピードアップデートとはモバイル向けページの読み込み速度が検索エンジンの評価対象に加わり、読み込み速度が極端に遅いページの検索順位に影響を及ぼすアルゴリズムのことです。
注意すべき点は、表示速度が極端に遅いページの表示速度を改善すれば評価が上がりますが、そうでないページの読み込み速度を速くしても評価が上がる訳ではないと言うことです。
ただ、サイトの表示速度は検索エンジンだけではなく、ユーザビリティにも影響します。なのでサイトの表示速度が遅ければ当然サイトへのアクセス数も低くなってしまいます。
googleの調査によると表示スピードが3秒を超えるとユーザの離脱率が53%を超え、遅ければ遅いほど離脱率が高くなってしまうようです。
そのため、表示速度を速くすることで極端に遅いページでなければ検索エンジンの評価には影響しませんが、ユーザーからの評価を得ることができるため結果的にPV数や検索順位などに影響してくるわけです。
みなさんも開いたサイトの表示が遅ければストレスを感じますし、表示が速ければストレスを感じず「また見たい」となりますよね。
なので、まずは自分のサイトの表示速度を確認することが大切です。
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目次
PageSpeed Insights
「PageSpeed Insights」では上の画像のように自分のサイトのスピードを「0〜100」の数字で数値化して測定できるツールです。
PageSpeed Insightsでは下記のように、スコアの数値によって色分けされていて分かりやすくなっています。
スコア | 評価 |
---|---|
90~100(緑) | 速い |
50~89(オレンジ) | 平均 |
0~49(赤) | 遅い |
PageSpeed Insightsの使い方
まずは「PageSpeed Insights」を開いてください。
開いたら、"ウェブページのURLを入力"と書いてある入力欄があるので計測したいページのURLを入力して右側にある「分析」をクリックします。
すると下の画像のように、サイトの表示速度が表示されます。
ページの左側にある「モバイル」と「パソコン」ボタンをクリックすると、モバイルで閲覧した時の表示速度とパソコンで閲覧した時の表示速度を切り替えることができます。(※画像参照)
特に重要視するべきは、モバイルです。
近年では、スマホが普及したためスマホ利用者が増加し、パソコンの利用者が激減したからです。(詳しくは以下の通り)
2019年調査
出典:LINE調べ
デバイス | 利用者割合 |
---|---|
スマホ | 92% |
PC | 41% |
スマホのみ | 54% |
PCのみ | 3% |
スマホとPCの併用 | 38% |
下にスクロールしていくと、遅くなってしまっている原因が詳細に表示されているので確認しておきましょう。
ラボデータ
下にスクロールしていくと画像のようにラボデータが詳細に表示されています。
項目の左側にあるマークは評価です。
● 90–100 ■ 50–89 ▲ 0–49
上の画像の内容だと表示速度が1.8秒、ユーザーが操作可能になるまで3.2秒かかっています。
各項目の内容は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
First Contentful Paint(FCP) | テキストまたは、画像が初めて表示されるまでにかかった時間。 |
Speed Index | ページのコンテンツが表示される速さ。 (この速度が遅いとユーザーが離脱してしまうので、一番重要な項目と言えます。) 3.0秒を超えるとユーザの50%以上が離脱してしまいます。 |
Largest Contentful Paint | メインコンテンツが表示されるまでの時間。 |
Time to Interactive | ユーザーが完全に操作可能になるまでの時間。 |
Total Blocking Time | タスクの処理速度が50ミリ秒を上回った場合の、コンテンツの初描画から操作可能になるまでの合計時間。 |
Cumulative Layout Shift(CLS) | ビューポート内の視覚要素がどのくらい移動しているかの指標。 |
それでは、さらに下にスクロールしていきましょう。
改善できる項目
改善できる項目に表示された項目を改善することでページの表示速度を速くすることができます。
この項目もラボデータ同様、左側のマークが評価となっています。
● 90–100 ■ 50–89 ▲ 0–49
詳しく知りたい項目をクリックすると、画像のように改善方法や減らせるデータ量、短縮できる時間を確認することができます。
診断
この項目では、アプリケーションのパフォーマンスに関する改善点が詳細に挙げられています。
また、こちらの項目も先ほどと同様に、左側のマークが評価となっています。
● 90–100 ■ 50–89 ▲ 0–49
合格した監査
こちらの項目ではPageSpeed Insightsの分析の結果、改善する必要がないと判断された項目を確認できます。
こちらの項目数が多ければ多いほど表示速度が速いページになります。
測定するたびPageSpeed Insightsの測定結果が変わる
同じページを連続でPageSpeed Insightsで測定してみると、測定結果に相違が生じます。
なぜ相違が生じてしまうのか、詳しくは分かりませんが、もっと正しくページの表示速度を確認したい方はPageSpeed Insightsdだけではなく別の測定ツールを併用してみましょう。
他のページ速度測定ツール
Test my site
「Test my site」はgoogleが開発したモバイルサイト専用の速度測定ツールです。
PageSpeed Insightsとは違い、3Gでの読み込み速度や他のサイト全体と比較してサイトを評価してくれるので、自分のサイト表示速度が平均的なのか遅いのかを確認することができます。
評価は下記の3段階に分かれています。
高速 0〜2.5秒 平均 2.5〜4秒 低速 4秒以上
またメールアドレスを登録することで、測定結果をさらに詳細に確認することができます。
Pingdom
「Pingdom」では日本だけではなく、ヨーロッパやアメリカなど世界中の国々でのサイトスピードを測定することができます。
そのためグローバル向けのサイトを運営している方にオススメだと思います。
さらに会員登録することで、サイトが停止してしまった場合やサイト復旧後に通知で知らせてくれるシステムとなっているので非常に便利です。
Site24×7
「Site24×7」は先程の「Pingdom」同様に世界中の国別でのサイトスピードを計測することができるツールです。
Pingdomと違って測定結果が日本語で表記されているため誰でも分かりやすく測定することができます。
まとめ
ページの表示速度は検索エンジンだけでなく、ユーザビリティにも重大な影響を及ぼしアクセス数や検索順位に深く関わっています。
PageSpeed Insightsなどの表示速度測定ツールを使うことで、改善できるポイントを確認してユーザーが利用しやすい環境に積極的に改善していきましょう。