「相手に気を使いすぎてしまう」「相手の機嫌を伺ってしまう」
仕事や恋愛などにおいてこのような経験がありませんか?
このような人はその場の空気を読みすぎてしまう「過剰同調性」の傾向があります。空気を読むことはコミュニケーションにおいて非常に重要なことですが、空気を読みすぎてしまうのは別です。
本記事では、過剰同調性について解説し、改善する方法をご紹介します。
目次
過剰同調性とは
過剰同調性とは、空気が読めない人(KY)と正反対な人を指します。要するに、空気を読みすぎてしまう人という意味です。
一見、良いようにも聞こえますが、空気を読みすぎてしまうことで、
- 自分よりも相手のことを優先してしまう
- 人から頼まれると断れない
- 相手の機嫌が悪いと気を使いすぎてしまう
など相手に気を使いすぎてしまいます。
このような状態が続くと、気疲れを起こしてしまいストレスを抱える原因にもなります。また、突然仕事を辞めるなど突発的な行動を起こしてしまうこともあるため、放置せずに改善することが大切です。
過剰同調性の特徴とは
この節では、過剰同調性の特徴を説明していきます。
「もしかしたら、過剰同調性かも・・・」と感じた人は、過剰同調性の特徴が自分と当てはまっているかどうか確認してみてください。
空気を読みすぎてしまう
先ほども少し述べましたが、過剰同調性の人は「空気を読みすぎてしまう」傾向があります。
空気を読みすぎてしまう原因としては、
- 相手に不快感を抱かせるのが極端に怖い
- 相手に絶対に嫌われたくない
- 相手との揉め事を極端に避ける
などが挙げられます。
例えば、自分は何も悪くないのに理不尽なことを言われたとしても、揉め事や相手に嫌われることを避けるために謝ってしまうなど。
とにかく心配性
過剰同調性の人は、とにかく心配性で嫌なことがあるとそのことばかり考えてしまい、他のことが手に付かないこともあります。
例えば、仕事でミスをして上司に怒られたら、そのことが頭から離れず自分の好きなことや食事すらも手に付かないような感じです。
また、心配性なあまり、相手の機嫌が少しでも悪いと、実際に言われた訳でもないのに自分に対して怒っていると思い込んだりしてしまうこともあります。
自意識過剰で恥ずかしがり屋
過剰同調性の人は自意識過剰で恥ずかしがり屋な傾向にあり、人前で本来の自分を出せない人が多いです。
例えば、大型のショッピングモールなどの人が集まる場所、特に周囲に異性が多い場合に、自分が周囲から見られていると思い込んでしまい早くその場から離れようとしたり、本来の自分を出せなくなってしまいます。
自分に自信がない
過剰同調性の人は、自分に自信がない人が多いです。理由としては、自分に対する理想が高すぎるあまり、その「理想な自分」とは程遠い現実の自分に対して自信を失ってしまうことが挙げられます。
このような人は、「理想とは程遠い自分」ではなく「理想に向かって前進している自分」として自分を受け止めてみてください。
過剰同調性の克服法とは
みなさんは先ほどの過剰同調性の特徴に当てはまりましたか?
過剰同調性をそのまま放置してしまうと悪化してしまう可能性があります。そのため、ちゃんとした改善方法を実践して改善する必要があります。
この節では、過剰同調性の改善方法をご紹介するので、ぜひご覧ください。
過剰同調性を改善することで、人間関係で気疲れすることもなく、より人生を楽しむことができるようになります。
感情を少しずつ表現していく
過剰同調性の人は、自分の感情を表現することに慣れていません。そのため、感情表現に慣れることも大切です。
感情表現と言っても難しく考える必要はなく、「今行きたい場所や、食べたいもの」など些細なことで大丈夫です。それすら難しい人はツイッターやFacebookなどのSNSから感情表現を始めて見るようにして見ると良いでしょう。
自分の表現した感情が、読者からの共感を得ることで自分に自信を持てるようになります。
自尊心を高める
過剰同調性の人が他人に気を使い過ぎてしまう理由は、自分よりも相手の気持ちを尊重してしまうことにあります。そのため、できる限り人を不快にしない方法を選び自分すらも無下にしてしまいます。
改善方法としては「自尊心を高め、自分自信を尊重できる人間になること」です。
自分を尊重できるようになれば、自分の意見をしっかりと相手に伝えることができるようになり、相手の感情や期限に振り回されることもなくなります。
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他人との距離感を意識する
過剰同調性の人は、自分と他人の境界線を定めることができません。そのため、周囲の感情に敏感になり振り回されてしまいます。
なので今後は、人とのコミュニケーションをとるときは、他人との距離感を意識してみましょう。自分と相手の違いを意識することで、自分の意思や意見が明確となり、周囲の感情に振り回されることもなくなるはずです。
人に好意を抱かせるテクニックを学ぶ
過剰同調性の人が空気を読みすぎてしまう理由として「人に嫌われるのが極端に怖い」ことが一番の理由です。逆を言えば、人に好かれることができれば人間関係などの気疲れが起きる心配はなくなりますし、自分に自信を持てるようになります。
そのため、ミラーリングやバックトラッキングなどの人に好意を抱かせるテクニックを学ぶことは非常に重要と言えます。
ミラーリングとは、相手の言動を鏡のように真似することで相手に好意や親近感を抱かせるテクニックです。例えば、相手が飲み物を飲んだら自分も飲み物を飲んでみるなど。
バックトラッキングは、相手の発言をそのまま相手に繰り返すことで相手との信頼関係を構築できるテクニックです。
なぜこのようなテクニックが効果があるかというと、人には「類似性の法則」があるからです。簡単にいうと、人は自分との共通点が多い人に好意や親近感を覚えるようにできているということです。
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まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
本記事では、空気を読みすぎてしまう(過剰同調性)について解説しました。
過剰同調性の特徴は、
- 空気を読みすぎてしまう
- とにかく心配性
- 自意識過剰
です。当てはまる人はしっかり改善するようにしてください。
過剰同調性の改善方法は、
- 感情を少しずつ表現していく
- 自尊心を高める
- 人に好意を抱かせるテクニックを学ぶ
です。
本記事の内容が少しでもお役に立てば嬉しいです。